日本はモバイルゲームのパブリッシャーに大きな市場です。激しい競争にもかかわらず、日本のモバイルゲーム市場は、iOS App StoreとGoogle Playで高水準の収益を生み出し、2015年には前年比15％の成長を示しました。また、ユーザーのエンゲージメントの高さは世界でトップクラスです。

しかし、日本でアプリをリリースするだけで、成功できるわけではありません。日本のモバイルゲーム市場には、パブリッシャーが参入する際に考慮すべき特徴が多くあります。日本のゲームプレイヤーは、高いエンゲージメントとマネタイズが可能なオーディエンスですが、文化的に慣れ親しんだデザインやゲームの仕組み、ストーリーに対する強い嗜好を示しています。実際に、2015年に日本で生じたモバイルゲーム収益の90％以上を日本企業が獲得していることから、ローカライズが重要なことがわかります。

今回App Annieは、日本最大の広告代理店である電通と協力し、日本のモバイルゲームを概観するレポートをリリースしました。収益性がきわめて高いこの市場で成功するチャンスを最大化しましょう。

このレポートの要旨は次の通りです。

• 日本のモバイルゲーム市場では、Google Playが iOS App Storeと同じくらいマネタイズが好調です。収益は2014～2015年の1年間に約25％増加しています。

• ただし、そうしたマネタイズの多くは、上位のゲームパブリッシャーに集中しています。2015年には、トップ10ゲームがゲーム収益全体のほぼ50％を占めました。

• 日本のパブリッシャーが文化の面で有利なのは確かで、2015年に日本で生じたモバイルゲーム収益のうち、90％以上を日本企業が獲得しました。日本以外のアプリが成功するには、言語をローカライズすることが役に立ちますが、ゲームの仕組み、UIやUXまで広げた総合的なローカライズ戦略が不可欠です。

• RPGは、日本で大成功しているジャンルで、他のどのゲームジャンルよりも大きなマネタイズの可能性を示しています。